こんにちは。株式会社COCOiROの田村です。
「先月の面談では『大丈夫です、頑張ります』って言ってたのに…」
「なんで相談してくれなかったんだろう…」
ある日突然、スタッフから退職届を出されて愕然とする。
介護現場の管理者様なら、一度はこんな経験があるのではないでしょうか。
定期的に面談(1on1)をしているのに、本音が出てこない。
その原因は、もしかすると上司の「質問の仕方」にあるかもしれません。
「最近どう?」は思考停止の質問
面談の際、とりあえず場を和ませようとして、こんな風に聞いていませんか?
「最近どう?疲れてない?」
「仕事、慣れてきた?」
「何か困ってることある?」
一見、気遣いのある言葉に見えます。
しかし、部下の立場からすると、この質問に対する正解は一つしかありません。
「(特にはないけど)大丈夫です」
「最近どう?」という質問は範囲が広すぎて、部下は何を答えていいか分かりません。
その結果、無難な回答をして会話が終了してしまいます。
これでは、本音を引き出すことは不可能です。
「事実」と「感情」にフォーカスする
本音を引き出すためには、質問を「具体的」にする必要があります。
おすすめなのは、過去の出来事(事実)と、その時の気持ち(感情)をセットで聞くことです。
- 「先週の仕事の中で、一番大変だった瞬間はいつだった?」
- 「最近、利用者さんと関わっていて嬉しかったことはある?」
- 「もし今の業務で、一つだけ変えられるとしたらどこを変えたい?」
こう聞かれると、部下は具体的なエピソードを思い出さざるを得ません。
「実は〇〇さんの入浴介助の時に…」と具体的な話が出れば、そこから「それは大変だったね、どうすれば改善できるかな?」と深い対話につなげることができます。
上司は「解決」しなくていい
もう一つ、管理者が陥りがちな罠があります。
それは、「部下の悩みをすぐに解決しようとしてしまうこと」です。
部下:「最近、記録が追いつかなくて…」
上司:「じゃあ、もっと効率よくメモを取るようにして!」
これでは、部下は「説教された」と感じて心を閉ざします。
1on1の目的は、業務指導ではありません。「あなたのことを気にかけているよ」というメッセージを伝える場です。
まずは「そうか、記録が大変なんだね」と受け止める。
解決策を出すのは、十分に関係性ができてからで遅くありません。
「第三者」だから聞ける本音もある
とはいえ、評価者である上司に対して、部下が100%本音を話すのは難しいものです。
「こんなことを言ったら評価が下がるかも」という心理的な壁は、どうしても存在します。
そんな時こそ、私たちのような「外部のパートナー」を頼ってください。
COCOiROの「1on1代行」
利害関係のない第三者だからこそ、「実は…」とポロッと出る本音があります。
私たちはスタッフ様の想いを傾聴し、個人が特定されない形で経営者様にフィードバックしたり、ご本人のキャリアビジョンを整理するサポートを行っています。
「最近、スタッフの顔色が優れないな」
「離職が続いていて、何が原因か分からない」
そんな時は、質問の仕方を変えるか、あるいは「聞き手」を変えてみるのも一つの手です。
組織の風通しを良くするために、まずは対話の質から変えていきませんか?
田村 恵
離職を防ぐ「対話」の仕組みづくり

