こんにちは。株式会社COCOiROの田村です。
「ホームページを作りたいけど、費用がかかるしなぁ…」
「InstagramやFacebookはやっているから、それで十分じゃない?」
経営者様とお話ししていると、よくこういったご質問をいただきます。
確かにSNSは無料ですし、スマホ一つで簡単に情報発信ができる素晴らしいツールです。
しかし、結論からお伝えすると、「SNSがあるからホームページはいらない」というのは危険です。
なぜなら、SNSとホームページでは、そもそも「得意なこと(役割)」がまったく違うからです。
「流れる情報」と「蓄積する情報」
一番の大きな違いは、情報の残り方にあります。
【フロー型】
川のように情報は流れていく。
「今」の雰囲気や日常を伝えるのは得意だが、過去の情報は埋もれてしまい、探すのが大変。
【ストック型】
家のように情報はそこに在り続ける。
理念、料金、アクセスなど「変わらない重要情報」を整理して置いておく場所。
求職者の視点で考えてみると…
例えば、あなたの事業所に興味を持った求職者がいたとします。
Instagramを見て「楽しそうな職場だな」と思った後、次に気になるのは「給与」「休日」「会社の理念」といった詳細情報です。
もしホームページがなく、Instagramしかなかったらどうなるでしょう?
「えっと、募集要項はどこだ…?」
と、過去の何百枚ものランチやレクリエーションの写真投稿を延々とスクロールして探さなければなりません。
これでは不親切ですし、途中で「もういいや」と離脱されてしまう可能性が高いのです。
SNSは「アカウントがないと見れない」リスクも
もう一つ忘れてはいけないのが、「利用者様のご家族(特に高齢層)はSNSを使っていないことが多い」という点です。
InstagramやFacebookは、アプリを入れてアカウント登録をしていないと中身が見られないことがあります。
「地域のケアマネジャー」や「ご家族」が事業所を検索した時、SNSのログイン画面が出てきてしまったら、そこで情報は遮断されてしまいます。
誰でも、どんな環境からでもアクセスできる「公式ホームページ」があることは、それだけで信頼の証(インフラ)なのです。
最強なのは「SNS × ホームページ」の合わせ技
誤解しないでいただきたいのは、「SNSはダメだ」と言っているわけではありません。
むしろ、SNSは「集客の入り口」として最強のツールです。
おすすめの使い分け
● SNS(攻め)
日々のレクの様子や、スタッフの笑顔を発信。
「楽しそう!」「いい雰囲気!」と興味を持ってもらうきっかけを作る。
● ホームページ(守り・受け皿)
SNSで興味を持った人が、最後にたどり着く場所。
詳しいサービス内容や採用情報を見て、「ここなら安心だ」と確信してもらう。
SNSは「チラシ配り」、ホームページは「店舗(本店)」のようなイメージです。
チラシだけ配って店舗がないと怪しまれますし、店舗があってもチラシを配らないと人は来ません。
両方揃って初めて、採用や集客の効果が最大化します。
「SNSは頑張っているけど、ホームページは放置気味かも…」
そんな方は、受け皿となるホームページを少し整えるだけで、これまでのSNS運用の効果がグッと上がるかもしれません。
田村 恵
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