こんにちは。株式会社COCOiROの田村です。
最近、管理者の方からこんなご相談が増えています。
「立派なマニュアルを作ったのに、現場が動いてくれない」
「会議で意見を求めても、シーンとして誰も喋らない」
「チームの空気が重くて、離職が止まらない…」
実はこれ、戦略やルールの問題ではありません。
もっと根本的な、「組織のOS(土台)」に不具合が起きているサインかもしれません。
そんな時、私が解決策としてご提案しているのが、座学の研修ではなく、全員で対話をする「ワークショップ」です。
なぜ、正論だけでは現場は動かないのか?
組織開発の有名な理論に、ダニエル・キム氏が提唱した「組織の成功循環モデル」というものがあります。
組織には4つの質があり、これらは循環しています。
多くの「うまくいかない組織」は、結果だけを求めてバッドサイクル(悪循環)に陥っています。
▼ バッドサイクル(結果・行動から入る)
結果が出ない ➡ 対立・押し付け ➡ 思考停止・やらされ仕事 ➡ 行動しない「なんでできないんだ!」と怒号が飛び、関係が悪化し、さらに結果が出なくなる…
どんなに正しい戦略(行動の質)を叩き込んでも、その手前にある「関係性」や「思考」が冷え切っていては、人は動きません。
遠回りに見えても、グッドサイクル(好循環)を回すには、「関係の質」から変える必要があるのです。
▼ グッドサイクル(関係の質から入る)
関係が良い(対話・尊重) ➡ 思考が前向き(気づき) ➡ 自発的に行動する ➡ 結果が出るワークショップは「関係の質」を変えるスイッチ
では、どうすれば「関係の質」を高められるのでしょうか?
飲み会を開いて「無礼講だ!」と言うのも一つの手ですが、お酒が苦手な方もいますし、結局は上司の独演会や愚痴大会になりがちです。
そこで有効なのが、業務時間内に行う「ワークショップ」です。
ただの「仲良しごっこ」ではありません
COCOiROのワークショップは、ゲームや対話を通じて以下の3つを意図的に作り出します。
1. ガス抜き(感情の吐露)
「実はここが辛かった」という本音を、安全な場で共有する。
2. 相互理解(人となりを知る)
「あの人のあの行動には、こんな背景があったんだ」を知る。
3. 未来の共有(ワクワクする)
「文句」ではなく「どうなったら最高か?」を全員で描く。
これらを行うことで、職場の空気(OS)がアップデートされ、「ちょっとやってみようかな」という前向きな思考が生まれます。
「外部の人」が進行するから、本音が出る
こうした対話の場を、上司や経営者が自らファシリテートするのは非常に困難です。
どうしても評価関係が気になり、部下は「正解」を探して発言してしまうからです。
だからこそ、私たちのような「利害関係のない第三者」を使ってください。
COCOiROは、「先生」として教える研修はしません。
皆さんの輪の中に入り、笑い、時には真剣に悩みながら、チームの体温を上げるお手伝いをします。
翌日の挨拶が変わる感覚を
ワークショップが終わった後、劇的に売上が上がるわけではありません。
でも、翌朝の「おはようございます」の声のトーンが少し明るくなる。
「何かあったら相談しても大丈夫なんだ」という安心感が生まれる。
その小さな変化こそが、強い組織への第一歩です。
チームの空気を変えたいと思ったら、ぜひ一度、COCOiROにご相談ください。
田村 恵
組織の「関係の質」を高めるサポート
