こんにちは。株式会社COCOiROの田村です。
私は現在、COCOiROの代表として介護事業所の支援を行いながら、同時にIT企業でSaaSプロダクトマネージャーとしても活動しています。
いわゆる「二足の草鞋」を履いている状態です。
「なぜ、介護業界一本でやっていかないの?」
「現場に戻る選択肢はなかったの?」
そう聞かれることもあります。
今日は、私がなぜあえて現場を離れ、ITという「外の世界」へ飛び出す決断をしたのか。その経緯をお話ししたいと思います。
「もっと良くしたい」と足掻いた10年間
私のキャリアのスタートは、介護現場でした。
訪問介護のヘルパーから始まり、デイサービスの生活相談員、管理者、エリアマネージャー、そして本部の内部監査室や運営本部へ。
約10年間、現場から経営に近い場所まで、あらゆる立場で介護に関わってきました。
当時は若かったこともあり、かなり「尖った」動きをしていました(笑)。
低稼働の事業所を立て直したり、社内のルールを整備したり、新しいシステムを導入したり…。
「どうすれば現場が楽になるか?」「どうすれば事業が続くか?」
必死に考え、社内でやれることは全てやり尽くしたつもりでした。
直営・加盟店を合わせると、約600事業所の運営に関わらせていただいたことになります。
600事業所から、2万事業所へ
しかし、本部の人間として現場を見れば見るほど、一つの壁にぶつかりました。
それは、「一法人の努力だけでは、変えられない業界の構造的な課題」です。
アナログな業務フロー、複雑怪奇な制度、人材不足。
これらを解決するには、もっと大きな視点と、強力な「仕組み(武器)」が必要だと痛感しました。
「ここ(業界の中)に留まっていては、これ以上の景色は見られないかもしれない」
そう考えた私は、数万事業所が利用する大規模な経営支援サービスを提供するIT企業への転職を決意しました。
600事業所への影響力が、数万事業所へ。
自分の持っている知見を、ITの力に乗せて、もっと広く、多くの現場に届けたいと思ったのです。
「外」に出たからこそ、できる支援がある
こうして私は「現場の人」から、IT業界の「作る人(プロダクトマネージャー)」になりました。
そして今、COCOiROとして再び介護事業所の皆様と関わっています。
私は、現場に戻ってきたわけではありません。
「外の世界で手に入れた武器を持って、外側から支援する」という道を選びました。
私が提供できる価値
・現場の痛みや、運営の泥臭さを知っている「共感力」
・内部監査や情シスで培った「ルール作りのノウハウ」
・そして、最新のITトレンドを取り入れた「解決策」
ずっと中にいたら見えなかった解決策が、今の私には見えています。
逆に、IT業界の人間には見えない「現場のリアルな感情」も、私には手に取るように分かります。
「介護業界」×「IT・仕組み化」
この掛け算ができる希少なパートナーとして、皆様の経営と現場を、少し外側の視点から力強くサポートさせていただきます。
田村 恵
現場も経営も知るパートナーと走る

